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2019-12-14

足がつります、ヨガで治りますか?ご質問での気づき

人の身体は、いくつかの原因が重なった時に症状が現れます

もりのヨガのyokoです。
先日、「足が頻繁につります、ヨガを一時期休んで他の運動(30分で行う筋トレなどの運動)に通った頃からつるようになりました。
ヨガに戻っても色々な動きをするとつってしまって、クラスに参加しにくくなりましたが、ヨガで治りますか?」というご質問を頂きました。

「つった時こうすると治りますよ」「例えば収縮して硬くなった個所をこう伸ばして・・・」などという答えをお求めのようでしたが「人の身体は、いくつかの原因が重なった時に症状が現れます」つった後の対処ではなく、原因に気づき生活を修正していく事が改善につながるのではないかと考えています。

痛みや違和感を全てヨガで解決することは出来ません。
腰痛や膝痛など、痛みがある方には、病院で診て頂く事を常にお勧めしています
その中で「病院で治療はしたけど痛みがスッキリ改善せず、運動してくださいと言われてしまった」と相談される事が多々あります。

「運動してください」に向き合っている方にヨガクラスで出来る事は、呼吸法やポーズで運動不足の改善や血流や気の流れなどを改善することですが、ヨガの意味は繋がる、調和、ハーモニー・・・新たに繋がるのではなく、繋がりを忘れてしまっている事に気づくこと、この気づきの幅をヨガでは広げることが出来ます。

自分の身体が何をすると喜ぶのか、それに気づけば最小限の努力でベストな行動をすることができます。
私が依然陥っていた例で「胃腸の具合が悪い」と言いながら暴飲暴食をし、「疲れが取れない」と言いながら深夜までテレビを見ている・・・ベストな行動ではないですね。
身体を知り、身体の悲鳴に気づかなくては身体を壊してしまいます
自分の身体を苦しめている原因に「気づく」ことから改善が始まります

マットの上での出来事は、生活にも反映されます

気づいても現状維持を好む思考に邪魔されて、例えば「痩せたい」と言いながらお菓子を食べ続けるように、改善への道は簡単ではありません、でもヨガを続けていくと気づきの幅が増え修正する能力が養われてきます。

マットの上でヨガのポーズを行う時「ポーズを決めたらハイおしまい」ではなく、自分の状態を内側から見つめ、位置を修正し、緊張し過ぎていたら修正し、頑張り過ぎていたら一歩手前のポーズに戻し、ポーズが浅ければ深め、呼吸が浅くなっていたら調整し、常に意識を呼吸や身体に向けて「気づいては修正」を繰り返しています。
ヨガで自分を客観視する事で「気づき」の幅が増え、マットの上で「習慣を修正」する能力が養われていきます。

マットの上の出来事は、生活にも反映され、仕事で頑張り過ぎの方がそれに気づいて働き方を改善したり、出来事を悪く受け止める癖があった方が違う方向から物事を見られるようになったり、ヨガしてこんなに生き方が楽になるとは思わなかったとご感想をいただくのは、「気づき」の感覚、感じる事の感覚が磨かれていったからだと思われます
ヨガでは運動不足の改善やリラックス効果、思考を減らすなどメンタルへの影響もありますので、様々な要素のマット上の出来事が生活に反映されていきます。

ご質問に対してヨガが生活の中で関われること

ご質問を受けた時にいつも回答に少しお時間を頂いています。
色々お話を伺って、その方のお仕事、生活スタイル、身体の使い方等色々見させて頂いて、改善に向けてヨガが生活の中で関われる事をお答えしています。
今回のご質問の方は下半身の冷え、血流の悪さ、筋力低下、など考えられましたので、水・血・気の流れ、めぐりの改善の為に➀②③は生活の基本的な事、④は運動⑤は呼吸法です。➀~⑤に加えてフクラハギや頭皮のご自身で出来るほぐしをご提案することにしました。

➀お水を1日1~1.5ℓ飲む

水分不足はめぐりが悪くなるのが想像できますよね。
筋肉にも水分は必要です。
分かってはいるけど飲めない、という方が多いのも現状です。
水が飲みにくい場合は鍋物やうどんなど水分の多い食事を摂ります。
パンとコーヒーだけの食事などでは水分不足になりますので注意です。

②足湯をする

足を温めると同時に神経への刺激です。
たった5分でOKですがやり方を間違えると効果減となります。
温度と方法を知りたい方はクラスへご参加頂いた時にお知らせします。

③靴下やレッグウオーマーを身に着ける

ご質問の方は何年も冬でも裸足で寒くないとおっしゃっていました。
上半身や顔が暑いと感じていてもお腹や足腰が冷えている事が多いです。
靴下、レッグウオーマー、そして腹巻も温めるのにお勧めです。
同様に足がつるお悩みの方に同じく年中裸足であるとか、ビールが大好きでガブガブ飲んで冷えている、という方がいらっしゃいました。

④カカトの上下運動とスクワットを行う

冷えた身体や筋力が低下した状態で、急に筋トレするとつりやすくなります。
先ずはシンプルな運動から、フクラハギや下半身全体の血流を良くし、筋力アップさせる運動を習慣化していきます。

カカト上下→クッションを腿で挟み、安全の為に椅子の背もたれを持ち、息を吸いながら踵を上げてつま先で立ち、息を吐きながらフクラハギを意識しつつ踵を床に下ろす事、を繰り返します。(クッションを挟んだ内腿にも意識を向けます)

スクワット→テーブルの前に立ち椅子を後ろに引いて準備、テーブルに指を置き、息を吐きながら椅子に座ろうとお尻を後ろに出しながら下ろして行き、腿と床が平行位までいったら、息を吸いながら立ち上がっていき、膝を伸ばしきらないで座る動作へと繰り返していきます。(背中が丸くならないように、お尻や腿の裏側を意識して行う、慣れないうちは角度は浅くてもOK)

⑤呼吸法を行う

腹式呼吸と完全呼吸法を行います。
初めは3セットずつくらいから、慣れたら2~3分継続していきます。
クラスで毎回行っていますが、生活の中に取り入れて下さっている方が少ないのが現状です。

こんなに簡単、でもなかなか出来ない基本的な事

ご質問の生徒さんにお答する前に、たまたま同様のお悩みがある方がいらしたので、こういうご回答をご用意しましたがご興味ありますか?と上記の内容を、フクラハギや頭皮のご自身で出来るほぐしと共にお伝えしました。
「こんなに簡単なことか・・・」
「でも、出来ていない・・・」
これも気づきです。
ここからの小さな習慣の積み重ねが、じわじわと身体に反映されていきます。
簡単な事でも習慣を変える、新しい事を習慣にするというのは、なかなか難しい事です
気づきの程度、関心の程度により、変えようという意欲が変わっていきます

関心を持って気づけた時、なかなか出来なかった事をやろうという意欲が芽生えていきます。

ヨガで出来る事は、体の声を聞く事

今回の足がつるというご相談、痛みは辛いです。
痛いとまたつったらどうしよう、と動かなくなります。
動かないとますます筋力が落ち、血流が滞り、冷え、硬くなり、つりやすくなってしまいます。
病院では漢方薬や痛み止め等もいただけるそうです。
痛みが心配で動けないのであれば、病院で相談しながら、薬で症状を抑えながら、ご自身の生活の中で気づきがあったところから、新しい習慣を身に付けていくのが、改善に向けての最小限の努力でベストな行動ではないかと感じています。

気づきは、自分の体の声を聞く事から始まります。
(ご興味のある方は2020年2月16日掲載のブログこちらもご覧ください)

私がヨガクラスで出来る事は「自分の体を自分で観察する事、体の声を聞く事、これがいかに大切なことか気づいて欲しい」という事をお伝えする事です。
各自の新しい発見に向けて、新たな気づきに向けて、体と心を健康にするための気づきに向けて、呼吸と体の動きに合わせてお伝えしてきたい、基本的な事が重要、ということに改めて気づきました。

ご質問いただいた生徒さんに感謝です!


 

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