インド「ヨガのふるさとリシケシの旅⑮」シヴァナンダ・アシュラム、滞在3日目ダルシャンの内容➀
もりのヨガ、yokoです。
2017年10月18日(水)~10月25日(水)までの8日間のシヴァナンダ・アシュラムでのヨーガ研修の様子を複数回に分けて綴っています。
以前投稿したシヴァナンダ・アシュラム滞在3日目、ヨーガ研修でのスワミによるダルシャン(講義や質疑応答)の内容をお伝えしたいと思います。
2017年10月21日(土)リシケシ(シヴァナンダ・アシュラム)
8:00~9:15 スワミ・アドヴァイターナンダジ (スワミは出家僧、~ジは尊称) のダルシャン (講義や質疑応答) 一部です。
あなた方はすでに持っている
気づいていても、いなくても、神様を感じる事が出来るのは幸運な事です。
神様は私たちに3つの贈り物をしてくれています(3つのギフトについては後程「滞在3日目ダルシャンの内容②」でご紹介します)。
あなた方はすでに持っている、知らない、気付いていなくても持っています。
「石」で例えると、自分が持っている石を、つまらない石だと思っている。
くだらない石だと思って嘆いている、捨ててしまっている。
大切な贈り物なのに、実は貴重な石なのに、ただの石だと思って大事に思わず捨ててしまっている。
価値を知らないと、大切なものでもただの石・・・
もしその3つの贈り物の価値を知らなければどんな事が起こるか・・・
あなた方がその持っているものの価値を知らなければ変化はありません。
(ここから例え話をしてくださいました)
炭焼きと白檀の森 ~貧しい炭焼きが貴重な森のオーナーに~
西インドに白檀の木(貴重な木)、サンダルウッドの森がありました。
その森の管理者は王様でした。
ある日、王様が別の森に狩りに出て、のどが渇きました。
森をうろうろして水を探すと貧しい小屋があり、4人の男達が住んでいました。
男達は快く水をあげました。
王様は「なぜここに住んでいる?どのようにして家族を養ってっている?」と尋ねると
男達は「木を切って燃やして炭を作って町のマーケットで売って暮らしている」と答えました。
王様は水を貰ったお礼に、自分の管理する「サンダルウッドの森の一部」を、この貧しい家族に与えました。
貴重な木が沢山手に入り、この男たちはリッチになるだろうと、王様は考えていました。
貧しい男たちは貴重な森のオーナーになりました。
そして王様は国に帰りました。
炭焼きと白檀の森 ~15年後~
15年後、再び王様は森に向かいました。
王様は男たちが「お金持ちになっているだろう」と想像しながら見に行きました。
けれどもそこには貧しい小屋が建っているだけでした。
あんなに貴重な森を与えたのに、全ての木は切られて森は痩せてしまっています。
男たちは貧しいままです。
王様はびっくりして「木はなく、森は痩せ、貧しいまま、何が起こったのですか?」
貧しい男たちは、白檀の木を切って、燃やして、炭を作って売っていました。
そこからわずかなお金を得ていました。
炭焼きと白檀の森 ~価値を知らない~
男達は白檀の価値を知りませんでした。
本来は、1本の白檀の木でお金持ちになれました。
1本の枝でも売れば高額でした。
それなのに切って、燃やしてしまった。
価値をしらないで・・・
(スワミのお話はここまで)
既にもっているもの
価値を知らないから、変化が無く貧しいまま・・・なんだか耳が痛い話です。
3つのギフトの話を聞く前に「私が既に持っているもの」「ただの石だと思って捨てているもの」「ただの木だと思って炭にしているもの」として直ぐに思い浮かんだのが、この身体とマインド(心・思考・感情・記憶)でした。
「身体とマインドを理解し、その価値を十分活かせているのか?」と問われたら、炭焼きの男達のようだと感じる事があります。
無意識に貴重な木を切って焼くような生活を、無意識な行動や思考で自分を苦しめ、不調和を引き起こしている 生活に置き換える事が出来ます。
不調和から調和へ導くには、白檀の木の価値を理解するように、自分の身体の性質とマインドの働きについて知識を深め、自分の状態に気づき、無意識から意識的に行動や思考を変化させる必要があります。
ダルシャン冒頭は、すでに持っているものを理解する・価値を知る、知識や智慧の重要性に触れる良い時間で、気づきの幅を広げるヨガの練習をもっと丁寧にしていきたいと思いました。
皆さんは、スワミのお話を読んで何に気づきましたか。
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