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2019-12-21

インド「ヨガのふるさとリシケシの旅⑦」シヴァナンダ・アシュラムとは

もりのヨガのyokoです。
2017年10月18日(水)~10月25日(水)までの8日間のシヴァナンダ・アシュラムでのヨーガ研修の様子を複数回に分けてコツコツ綴っています。
そのシヴァナンダ・アシュラムについて、人物と建物別に、そして感じた事を少しお話したいと思います。

グルデヴ・スワミ・シヴァーナンダ(1887-1963)

ヨガを始めた頃からインドに、リシケシのシヴァナンダ・アシュラムに、1度は行ってみたいと願っていました。
インド北部、リシケシのシヴァナンダ・アシュラムは、 医師として活動した後に出家したグルデヴ・スワミ・シヴァーナンダ(1887-1963)により設立されました。
今回のヨーガ研修は、愛と奉仕に生きた聖者の教え「シヴァーナンダ・ヨーガ」を編訳された成瀬貴良先生とご一緒させて頂きました。
ご興味のある方、リシケシに行かれる際は、是非お読みくださいね!

ヴィシュヴァナート・テンプル

アシュラム内のヴィシュヴァナート・テンプルにはクリシュナ神が祀られています。
朝のアーラティやプージャーが行われています。
毎朝感謝して手を合わせます。
ヴィシュヴァナート・テンプル前の広場に言葉が刻まれた塔が建っています。
「Serve、Love、Give、Purify、 Meditate、Realize」(仕えなさい、愛しなさい、与えなさい、浄化しなさい、瞑想しなさい、悟りなさい)

アシュラム(ヨガの道場、 精神的な修行をする場所 )に来た人にヨガを教えるのではなく、先ずこちらを学んでほしいというものです。

奉仕しなさい、愛しなさい、与えなさい、そしてピュアになりなさい、瞑想しなさい、悟りなさい・・・というのが グルデヴ・スワミ・シヴァーナンダの教えです。

このアシュラムに行ってヨガをする必要はない、とも言われています。

アシュラムの人、椅子、石からもサーブ、ラブ、ギブの心があふれていて、そういう人や物に囲まれているだけで、心が洗われて、心がキレイになり、悪い事や悪い考えをしたくなくなるからだそうです。

成瀬貴良先生も「アシュラムでの生活をしっかりと身体に心に刻みつけて、目に焼き付けて、耳に残して下さい」とインドの研修前にお話ししてくださいました。

「自分が、今ここで、何に気づけるか」気づきを大切に過ごすのが、今回の研修のテーマだと思いました。

バジャン・ホール

24時間絶えずマントラを唱えてくれている場所です。
「〇〇になりますように・・・」と神社で自分のお願い事をするようなお祈りではなく、他の人の幸せの為に祈る場所です。「どこかで自分の事は祈って貰えている」ので、私達も他の人の幸せや平和の為に祈れば良いそうです。ご先祖様に手を合わせる事位しか知らなかった私は「学んだからこうしよう」と頭で考えるだけで、他の人の為に祈る事について理解しきれていませんでした。

実際に祈ってくれている場所や人に触れ、「どこかで自分の事は祈って貰えている」、「どこか」と思っていた時は理解する事が出来きませんでしたが、そのどこかの1つ「ここ」で祈ってくれていると知った事で、守られているような安心感を得て、やっと理解する事が出来ました。

サマーディ・シュライン

毎朝の瞑想と毎夜のサット・サンガが行われるホールです。
ホールの奥にグルデヴ・スワミ・シヴァーナンダ(1887-1963)のお墓(慰霊)があります。
(瞑想やサット・サンガの時は人でいっぱいになります)

サット・サンガでの作法や様々なお祈りは、見様見真似でしたが「インド人の信仰心に失礼の無いように」と気を付けながら、感謝だけを伝えて毎日過ごしました。

ダイニングホール

アシュラムの食事はここでいただきます。
広いホールに男女別々に床に座ります。
スプーンやフォークはなく、右手でいただきます。
食べ終えたら、食器を水道で洗ってお返しします。

希望があればカルマ・ヨーガ(奉仕)で食器を拭く作業やダイニングで野菜を切る等の作業のお手伝いをさせて頂けるそうです。

今回私たちは滞在が短く予定が詰まっていて、カルマ・ヨーガは行いませんでしたが、学生さん達が学校の行事で食器拭きのカルマ・ヨーガをされていました。

食事を作るのも修業されている方々のカルマ・ヨーガだそうです。

食事に行く度、皆様の カルマ・ヨーガに感謝でした。

その他施設

アシュラム内には他にも様々な施設があります。
アシュラム内の病院
宿泊施設
キールタンなどが学べる、ミュージックホール
ヨガの本やマントラやキールタンのCDを販売しているショップ
ショップの中の様子です。
ヨガの修行をされている方々のクティール(小屋、小さな部屋、アシュラムの宿舎)
寺院や
毎日の夕方にガンガー・アーラティを行うグルデーヴ・クティールや郵便局、図書館、ヨガのアーサナ(ポーズ)を行うホールなどがあります。

アシュラムではヨガのアーサナ も食事と同様に男女別に行うそうですが、私達が滞在した時は、女性の指導者が不在でアーサナのクラスは受けられませんでした。

リシケシで心満たされる

アシュラム内では、作法が分からず見様見真似の事が多々ありましたが、感謝する機会が多く、こんなに感謝いっぱいの時間を過ごした事はありませんでした。

サーブ、ラブ、ギブの心があふれていてる場所だからなのか、お世話になった方々や様々な場所で感謝を沢山して、心が感謝でいっぱいになり、タプタプにあふれそうになったからか「心が満たされるってこういう状態なのか」と初めての感覚を現地の人に話してみました。

現地の方は「このリシケシという場所がそうさせるのですよ、日本では難しいかも・・・」と教えてくれました。

成瀬先生にもお伺いすると「リシケシという場所もそうだけど、初めて来た時、グルデヴ・スワミ・シヴァーナンダ(1887-1963) がアシュラムにいらっしゃらなくても、サーブ、ラブ、ギブの心があふれていて、教えが色濃く残っていて、もっと感じましたよ、日本に帰るとだんだんこの感覚がなくなっちゃうんですよね」とおっしゃっていました。

その為、リシケシに何度も行かれる方や移住される方もいるそうで、パワースポットのような場所だそうです。

心の状態は身体にも影響します、瞑想で一瞬感じるように、戻りたい感覚を知る事が出来た事がこの研修で一番良かった事です。

日本では難しいと言われましたが、リシケシもアシュラムも無いので、サーブ、ラブ、ギブの心と感謝の心で、自分の居場所をパワースポットの様に整えていきたいと感じました。


 

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