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2021-08-08

お供えものはみんなの為

もりのヨガ、yokoです。

このところの緊急事態宣言やまん延防止等重点措置で、お盆の帰省や、大切な家族に自由に会えないもどかしさとの共存が続いています。

今回はお盆休みの期間ということもあり「お盆のお供え」について、ヨガの学びに結び付く気づきがあったので、ご紹介したいと思います。

意識的でなく形だけ

先日、菩提寺のご住職さまがお盆の棚経にいらした時、いつものように盆棚とお供ものを用意していました。

お盆の準備について、恥ずかしながら見様見真似で、いつもこうだから、ご近所の方がこうしてるって教えてくれたから、 お供えの意味も良く分からず、漠然と「ご先祖さまの為かな?」と形だけ準備していました。

ご住職さまがお帰りの際、玄関で勇気をだして「実は・・・意味が分からず準備をしていて、この飾られているものやお供えものは、誰の為でどんな意味があるのか意識もしないで用意していました」

「誰の為でどんな意味があるのですか?」と質問させて頂きました。

意識的であるか無いかで違う

お供えは「生きとし生けるもの、全てのものの為」で、その功徳が亡くなった方があの世で苦しんでいたら救ってくれる、今を生きる私たちにも功徳の恩恵がある、自分自身も除外されない、という事を教えてくださいました。

この自宅のお供えがみんなの為・・・壮大だなと感動しました。

「それは・・・お供えせずにはいられないですね」とご住職さまと会話して、ヨガの学びと同じだという事に気づきました。

ヨガのポーズの練習をする時も、形だけ見様見真似で行うのと、呼吸と身体と心持ち、全てを意識的に行うのでは随分と違ってきます。

「生きとし生けるもの、全てのものの為」というのも、自分の事で必死になっている所から抜け出し、みんなの為にいかに与えられるか、というヨガの考えと共通しています。

※お盆は地方によって様々な伝統や特色があるので、 飾り物については省きました。

みんなの為に、私たちがよりよく生きるために

今回はお盆のお供えについてを例に出しましたが、ヨガは人生そのもの、こういった気づきが、生活のあちこちに散らばっています。

以前インドのアシュラム滞在を報告したブログで、 「Serve、Love、Give、Purify、 Meditate、Realize (奉仕しなさい、愛しなさい、与えなさい、そしてピュアになりなさい、瞑想しなさい、悟りなさい)」というシヴァナンダ先生の教えを少し紹介しました。

自分の事で精一杯になりがちな生活から、このお盆の期間みんなの為にお供えをすることで、この教えの方向に気持ちが切り替われます。

意味を知り、意識的に行動する事がいかに大切か、という事にも気づかされます。

インドのアシュラムに滞在した時も見様見真似でしたが、日本で、まさかの自分の自宅でも見様見真似で何年も過ごしていたことに、照れ笑い・・・生活を丁寧に意識的に過ごして行きたいものです。

シヴァナンダ先生の6つの教え、先ずは、Serve、Love、Give、いかに奉仕できるか、いかに愛せるか、いかに与えられるか、それが出来てはじめて Purify、 Meditate、Realize、浄化や瞑想、悟りの道へと進むことが出来ます。

自分の事で必死の状態も少しずつ整えないと、 Serve、Love、Give の心持ちになるのは難しいことは十分に、自分自身の経験を持って分かります。

何事もやりやすいことから、少しづつです。

慌ただしい生活しながら、ストレスがありながら、いきなりみんなの為に、は難しいですが、このお盆の期間のお供えだけでも 「生きとし生けるもの、全てのものの為」 にという気持ちに繋がれることで、よりよく生きる事ができる気がしませんか。

お盆休み期間、こんな事を考えたのは、今年が初めてです。

新型コロナで行動が狭められて、去年は抗っていましたが、今年は様々な気づきがあり、心も身体も生活も整える時間が随分と出来たことには感謝しています。

帰省出来ずに過ごしている方も、帰省先が無い方も、他の誰かがみんなの為にお供えしてくれているのを知る事で、安心して過ごせる気がしませんか。

大切な人と会えなくて寂しさ募りますが、シヴァナンダ先生の教えの Serve、Love、Giveの 心持ちに繋がる時間を増やして、この局面を乗り越えて行きたいですね!


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